更新情報

このコラムを担当する吉政創成の吉政でございます。トランスネットのマーケティング支援を行っているご縁から、このコラムを連載いたします。今回は「RubyのブームはJavaの時とは違う感じで訪れるはずです」と言うタイトルで書きます。

そ もそも、RubyとJavaは同じ開発言語と言うカテゴリに含まれていますが、性質も用途も違うので比べるのはナンセンスだとは思います。ただ、 「Rubyのブームがこれから来ますよ」というと、Javaがブームだった時のことを思い浮かべる人が多いので、少し自分の考え方を書いてみたいと思いま す。米国のJavaの求人数が2005年と比較してマイナス30%成長(Indeed 2014年5月)となったこともあり、説明するタイミングとしては 良いかもしれないとも思っています。

ちなみに、Javaで開発する案件の特徴はライトランゲージと比べると多くの人数を必要とする傾向が ある為、人工商売をしているシステムインテグレーターにとってはとても良い技術でした。Javaは人手が必要なだけではなく、乱暴な言い方をすれば人手が 必要な分だけ、よい成果物を作れるというメリットもあり、Javaで開発した案件がとても多い時期が続いています。システムインテグレーターや派遣会社も Javaのエンジニアを育成すればバンバン売れる時代でした。

しかし、これからは少しづつ変わってくると読んでいます。今まで開発してき たシステムも多いため、保守や改修案件もあり、またシステムインテグレ―ター側に大量のJavaのエンジニアがいる為、Javaの案件がいきなりなくなる ことはなく、今後はゆっくりと減少し、適正な量で定位すると考えています。その理由は、ライフサイクルが速いシステムのニーズが増えているからです。ライ フサイクルが速いシステムにはJavaではなく、ライトランゲージで開発したほうが向いているケースが多いです。それ故に、Javaの案件は今後ゆっくり 減少していき、ある比率で定位し、代わりにライトランゲージ系のシステムの比率が増えていくと思います。それが米国でのJavaの案件成長率がマイナス 30%になった理由だと私は考えています。

Javaの案件が減って、ライトランゲージ案件が増えた場合、相対的な必要エンジニア数は減るはずです。理由はライトランゲージで開発するがゆえに1案件において必要なエンジニア数が減少するからです。

そ の時に日本で一番市場シェアを伸ばす言語は何かと言えば、個人的にはRubyではないかと考えています。理由は、現在、それなりの求人数を持っており、一 番伸びているWeb系の言語がRubyだからです。(Indeed2014年7月 求人数前年同月比142%増)米国で急激に伸びているのはRubyと Pythonですが、なぜか日本ではPythonの求人数はあまり伸びないです。また、8月25日にソーシャルリクルーティングサイト 「Wantedly」を運営するウォンテッドリーが発表したデータによると、スタートアップ企業における採用言語においてRubyが過去10年以上1位を 維持ししていたPHPに並び、僅差で1位になりました。スタートアップ企業はライフサイクルが速いシステムを開発することが多いことからこのような結果に なっているように思えます。また、何と言っても日本はRuby誕生の国でもあるので、官公庁案件も含めて一発起爆剤的な展開にも期待できます。

し かし、その時の普及イメージはJavaのブームの時とは違い、じわじわ普及していくように思えます。理由はJavaで開発したほうが、現状の体制を維持で きて、慣れた技術でもあるのでリスクが少ないと考えているシステムインテグレーター(Ruby普及抵抗勢力)が圧倒的に多いためです。

で は、Ruby普及のタイミングはいつか?ということですが、個人的には来年から再来年ごろに一般的なシステムインテグレーターでもRubyビジネスが軌道 に乗っていると考えています。その理由は1社あたりのRubyエンジニアの数がようやく保守体制を組める人員に達する会社が多くなりそうなのが来年から再 来年であると肌感覚で感じているからです。ここまで引っ張ってきて結局感覚の話で申し訳ないのですが、現在多くのシステムインテグレーターでは、数名の Rubyエンジニアがいる状態である会社が多いと思うのです。この状態では、彼らが退職した後、Rubyシステムの保守ができないため、そのシステムイン テグレーターでは積極的にRuby案件を進められません。ただ、社内のRubyエンジニアが増えて行き、保守体制を築けるようになってくると、競合案件で 勝ち取るためにRubyを扱うケースが増えて行くはずです。この競争連鎖が、Rubyだけでなく、ライトランゲージ全般の市場での適正なシェアを確保する と読んでいます。その連鎖競争が起こるのが来年から再来年であると個人的に読んでいます。

この持論について、様々な考え方があると思います。良い機会ですので、是非皆さまでも議論してみてください。そんなに外れたことは書いていないはずです。